コーデックス(塊根植物)とは、幹や根が肥大化した姿が特徴の植物の総称。過酷な環境下で生存するためにその肥大化した幹などに水分を蓄える機能をもち、その独特な姿がユニークでとても人気があります。ここでは、管理中のコーデックスたちの生長の記録や育て方の記録をご紹介します。
なんといってもコーデックスの魅力は、その肥大化した幹や根が作るそのフォルム。その愛くるしい姿に心奪われる人は多いのではないでしょうか。多肉植物と同様に夏型や冬型など生長期に違いがあり、そのサイクルは落葉などで見た目に分かりやすく、塊根部分に水や養分を蓄えているので、水やりのタイミングを見極め根腐れさせないように気をつければ、丈夫で育てやすいものが多いのも魅力です。
南アフリカから東アフリカへ広めに分布しその多くが塊根を形成する人気の品種。夏生育型で冬季には落葉し寒さには弱い品種が多い。肥大化する塊茎部分は葉焼けしやすいので春先からの遮光には気をつけたい。
南アフリカ原産のメセンに分類される塊根性の根を持つ多肉植物。大きく生長しても15cmほどの小型の多肉植物で、生長速度も決して早くありません。調子を崩すと立ち直りに時間がかかるので、夏越えには注意しましょう。
南アフリカ原産の塊根のできる品種の多いキク科の植物。その多くが冬生育型で比較的寒さには強く、冬の厳しい日本でも育てやすいです。ただし、休眠期にあたる夏の扱いを間違えると調子を崩しやすいのも特徴です。
アフリカ亀甲竜を中心に塊根植物の人気代表種。その特徴的な亀の甲羅のような塊根は、年数を重ねるごとに突起が層となってより味わいを増していきます。寿命も数十年と長いため長期にわたって楽しめるのも人気の理由です。
盆栽のように幹立ちするメセン類のコーデックス。多肉質の葉の先に放射状の小さな刺をつける。生長は遅いが真夏も真冬にも強く育てやすい。
南アフリカ原産の塊根部分に水分を蓄え過酷な環境を生きるコーデックス。多年草で、自生地では塊根部分の大半は地中に埋まっている。生長は遅いが丈夫な品種なので、長く付き合える初心者にはオススメのコーデックス。
シソ科の南アフリカ原産の多年草で、観葉植物としてはメジャーで、ハーブや多肉植物に分類されるものもあります。八ヶ岳で3年ほど育ててますが、耐寒性はあるほうだと思います。開花時期は長く5月から10月ごろまで小さな筒状の花を咲かせます。
ガガイモ科の南アフリカ原産の塊根植物。肥大化した塊根部とメタリックパープルの葉裏とのコントラストが実に美しい蔓性のコーデックス。本種はナタレンシスのみの1属1種も魅力なところ。
ユーフォルビアは夏型の印象が強いですが、夏は葉を落とし涼しくなると生長を始める冬型のコーデックスもあります。それぞれの生育リズムをしっかりと見極めて上手に育てられるようにしましょう。