肥大化した塊茎から伸びる枝の姿が特徴のコーデックス。メタリックパープルの葉裏が美しく、キク科特有の黄色い花も可愛らしいです。
比較的育てやすく、ぽってりとした見た目も人気の多肉植物です。
ぽってりとした塊茎から手足のようにのびる茎が特徴なコーデックスです。南アフリカの岩山などに自生し、大きいもので30〜40cmほどの大きさに生長します。
表面はツルツルとしていて、大きくなるにつれて塊茎からいくつかの長めの茎を伸ばしていき、枝別れてして独特な容姿に育っていきます。休眠期に入っていない場合、一年中小さな黄色い花を咲かせて楽しませてくれます。
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増やし方は実生になります。試したことはありませんが、挿し木でも発根して育てられそうな気はします。ただし、挿し木の場合は塊根が太りづらく、ぽっていとした姿にするには難しいかもしれません。
比較的簡単に交配もできますので、種から育てた方がコーデックスとして魅力的な姿に育てることができると思います。
実生は比較的簡単です。健康的な株であれば年中花を咲かせていますので、交配用の株を用意して花が合えば実生は誰にでもできます。オトンナは花付きも良く、一つの株からいくつもの花をつけるので交配のタイミングも合わせやすいです。
オトンナ トリプリネルビアは雌雄異熟という、おしべ・めしべの成熟期がずれることにより,自家受粉を避け、遺伝的多様性を維持するための大切な機能があります。
オトンナは小さな株でも花を咲かせる個体が多いので、比較的株を揃えて実生することも可能な点が嬉しいところです。
トリプリネルビアは雄性先熟(おしべが最初)なので、触るとパラパラと花粉がつく花を咲かせます。どのタイミングでめしべが成熟するのかじっくり見るのも面倒なので、花粉がつき始めたら他の株の開花した花同士を擦り付け合わせています。こんな雑なやり方でちゃんと受粉します。
受粉して結実するとふっくらと膨らんでくるので成功したかどうかすぐにわかります。膨らみ始めて2週間くらいで弾け飛びます。
オトンナ トリプリネルビアの種子は、同じキク科たんぽぽと同じで、風に乗って遠くまでよく飛ぶように綿毛がついています。
少し触るだけでパラパラと種子が外れて風などで飛んでいってしまいますので、種子を回収して実生を楽しみたい場合は部屋の中で管理することをおすすめします。
どうしても室内だと置き場がなく屋外で受粉させて種子を採取する必要が出てくる方もいると思いますが、そんな時に活躍するのが排水溝ネットと針金です。
結実し膨れ始めたらまとめてネットを被せます。その後、ネット口を針金で絞り針金の先を鉢の用土に突き刺して固定します。この針金で支えるようにしておかないと、長い花の柄とネットの重さで株の形が崩れてきてしまうので注意してください。
何といっても鮮度が全てです。自家採取したら種子がしっかりと熟成したのを確認してから蒔きましょう。
結実したと思っていても、種子が固くしっかりと中身が詰まった状態のものでないと発芽はしませんので、見た目でもすぐわかりますが、中身のしっかり詰まった種子だけを蒔くようにしましょう。
10月初頭に赤玉をベースにした用土に種子を蒔き、腰水をして密閉容器の中で管理します。
トリプリネルビアの種子についている綿毛は実生する時には不要なので、手で優しくむしり取っておきます。取らなくても発芽には問題ないと思いますが、この産毛がその後のカビや菌の発生時に発見しずらく邪魔になるので先にとっておいた方が無難です。
水分を与えると種子の周りに透明なゲル状のものが発生します。これは自然な現象で、雨などがあまり降らない自生地の環境で、発芽するために必要な水分を確保できるような機能を持っています。
種子を採取してすぐに蒔けば、涼しい日陰で早ければ2、3日で発芽します。発芽能力のあるものは遅くても1週間くらいで出揃います。
発芽後のゲル状の殻は、芽が出始めると自然に外れます。この殻もカビや菌の繁殖の原因になりますので外れたタイミングでピンセットなどで取り除きましょう。
細い根が出始めたら、自力で用土に根を張り始めます。この時にうまく地面に向かって根を張れない状態が続いてしまうと、その後の生育に遅れが出てきてしまうので、うまく根が張っていないものは早めに少し地面に穴を開けて、そっと細根を押し入れてあげましょう。
ぷっくりと丸みも出てきて、もうすでに立派なトリプリネルビアの姿をしています。それぞれ生長には個体差が出てきますが、このくらいしっかりと根が張って葉も展開していれば植え替えて、更なる生長を促した方が良いでしょう。
腰水管理も結局は根に酸素が行き渡りずらく酸欠の状態になりやすいです。ある程度大きく育ちしっかりと根が張ってきたら通常の用土に植え替えてあげた方が、グッと大きく早く育ってくれます。
花をたくさん咲かせて受粉もしやすいオトンナ属は、多くのハイブリット(交配種)が存在します。トリプリネルビアも同じ種族のヘレー(ヘレイ)やアルミアナとのハイブリットはよく見かけます。
それぞれの特徴が合わさったものが実生で作ることができるので、皆さんも色々と試してみてはいかがでしょうか?
コーデックスとして立派に太らせるには、生長期にしっかりと日光と風に当てて管理することです。水はかなり好きな方で、生長期は用土はすぐに乾いてしまうので、適度に乾き切ったら水をやりしっかりと日光と風に当てて管理しましょう。
コーデックスとして立派に太らせるには、生長期にしっかりと日光と風に当てて管理することです。
塊茎の出来やすい品種ではあるので、この基本管理をしていればしっかりと丸みは出てくるかと思います。実生苗でも魅力的な姿で楽しませてくれるのでおすすめのコーデックスです。
ある程度育ってくるとトリプリネルビアの特徴である、塊茎からのびる腕のような柄が出てきます。この生えてくる場所が綺麗なバランスにはならないのが現状です。
そんな不格好な場所から出始めた時には、消毒した綺麗なカッターなどの刃物で切り取ります。
余分な芽を早めに取り除くことで上に伸びるエネルギーを幹を太らせる方にも使えて、コーデックスとしての美しい見た目や、自分好みに仕立てることができます。
オトンナ トリプリネルビアは比較的早く成熟し、花をよく咲かせてくれます。ここで注意しないといけないのが、花梗(かこう)、花をつける柄の部分がかなり長く、塊茎から伸びる主幹部分の先端に負荷がかかります。
ぷっくりとしたボディーから真っ直ぐに伸びる主幹がこの負荷によってぐにゃっと曲がってしまうことがよくあるため、花は楽しまずに摘み取ってしまうか、先に記述したように針金などで柄の部分支えるかして、綺麗な姿を保つようにしましょう。
用土は水捌けの良い多肉植物用の用土で問題ありません。生長期は水をよく吸うのでご自身の管理環境に合わせ保水力のある用土に変更することも大切です。
オトンナは冬型寄りの生育タイプですが、基本的に葉がしっかりと生えていて、根が水を吸っていれば、厳冬以外は植え替えても問題はありません。
根は遅めで弱いので無理に鉢から引き抜かないようにして、鉢を叩いて張った根をほぐしてから抜きあげるようにしましょう。
水やりのタイミングは葉に元気がなくなり萎れてきたら水をあげましょう。注意しないといけないのが、葉が萎れているからといって必ず水不足というわけではないということです。
きちんと株が水を吸っているかどうか、鉢を持ち上げたり用土の底の方まで乾いている必要があります。
真夏の40度を超える環境や多湿は嫌いますが、日本の寒さ5〜15度でも元気に育ちます。高温環境におかずにある程度ちょっと暑いくらいの環境であれば、休眠期に入らず常に刃を展開し生長してくれています。
オトンナ トリプリネルビアは雌雄異熟。雄性先熟(おしべが最初)なので、触るとパラパラと花粉がつく花を咲かせます。
黄色の小さな花をたくさんつけてくれるので花も楽しめます。
オトンナ トリプリネルビアは丈夫なので今のところ病気にはかかっていません。気になることなどがあればこちらを更新しようと思います。
ハダニやカイガラムシがつくことがあります。
ハダニは葉の表面が擦れたような細かな傷のような
跡が広範囲につきます。1ミリよりも小さいのでなかなか虫自体の姿は目では見つけれれなく、被害が出てから気が付くことがほとんどです。
カイガラムシは生長点付近に多くつくため、水やりなどのたびにこまめに確認しましょう。成虫は2ミリ程と大きめなのでピンセットなどで補殺するのも効果的です。
それぞれの定期的な薬剤散布で発生を抑えることができるので、該当害虫に適応する市販の薬剤で対処しましょう。
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