冬生育型の多肉植物・サボテンの育て方

冬生育型の多肉植物・サボテンは、11月から4月中旬くらいにかけて5度から20度くらいが生育環境です。真夏が休眠期にあたりこの時期をどう乗り越えるかがポイントになります。

冬生育タイプの印象ですが、夏の休眠期に入る前に落葉するのでわかりやすいです。気温の低下が生育期のスイッチになりますので、しっかりと季節を感じ取れるように温度管理を気をつけます。

冬生育型の特徴

「冬生育型」の名前から「冬が好き」という印象を持ちますが、寒さに強いというわけではありません。冬生育型の自生地の多くは夏が短く冬(雪が降るわけではない)が長い。年間を通して雨はほとんど降らず乾燥している環境です。気温は8度から26度ほどで変化しますが、5度未満または30度を超えることはあまりないようです。

冬生育型の多くが夏越えがポイントになります。夏は基本的に断水しますが、品種によっては根を枯らさない程度に数回水やりをします。

冬生育型の生育サイクルは?

生育期 11月〜4月の5度から20度ほどの環境で生育します。
生育緩慢期 秋の終わりを感じ始める10月末、夏に入る6月末くらいの季節の変わり目で生育が緩慢になります。
休眠期 7月〜9月の間は、30度以上の暑い日が続くと休眠期になります。
冬生育型の多肉植物・サボテン

置き場所について

生育期(11月〜4月)の置き場は風通しの良い明るい日向で管理しましょう。地域にもよりますが5度を下回らなければ冬も戸外で管理することも可能です。ただ、霜にはあてないように気をつけましょう。

生育緩慢期は休眠期に入る準備期間であり、休眠期明けの生育期に向けての準備期間でもあります。気温が上がり始めたら休眠期に向けて場所を変えましょう。
多くの冬育成型が落葉して休眠を知らせてくれます。休眠期に入るからといって暗室に置いておくのではなく、風通しの良い半日陰で夏越えをします。

水やりについて

生育期の冬の水やりは用土が完全に乾いてからあげます。ただし、厳冬期での水やりはよく晴れた日の午前中に用土の半分ほどの量を水やりをします。

落葉し生育緩慢期に入ると徐々に回数を減らしていきます。真夏の休眠期は基本的に断水しますが、ユーフォルビアなど細根のタイプは枯れさせないよう2、3週に一度表面を濡らす程度に水やりをします。

室内で管理する場合はエアコンや暖房機器による乾燥に注意して水やりの頻度を調整します。

植え替えについて

生育期は生長点の動きも活発で葉の展開も大盛です。この時期に植え替えや株分けなどをしましょう。冬育生育型とはいえ寒すぎると生長がとまるので、厳冬期での植え替えは不適切です。生長期に入り動きが活発になってきたら植え替えのタイミングです。

基本的に秋くらいから植え替え始めていきます。植え替え時に根を整理しすぎると厳冬期に調子を崩しやすくなるので、根はあまりくずさずに植え替えをします。

肥料について

元肥を施した用土に植え替えていれば不要です。生長期に市販の液肥を希釈して与えると生長を促せます。厳冬期では冬生育型の植物でも追肥を与えることはありません。秋頃か春先に植え替えていない鉢に対して適切な量を与えます。

病害虫について

害虫の種類によりますが、年に数回予防のために薬剤を散布します。3月、7月、9月に市販の散布型薬剤か粒状薬剤を施します。冬場でも加温していると害虫も越冬します。コナカイガラムシやハダニなどはよく発生するので、普段から植物をよく観察するようにしましょう。

冬生育型の多肉植物・サボテンたち

冬生育型の多肉植物・サボテンをご紹介。

TOP 多肉植物・サボテンの育て方・楽しみ方 冬生育型の多肉植物・サボテンの育て方
多肉植物・サボテンの育て方・楽しみ方
𝗫

当サイトのCookieについて

Ipponkiでは、快適なサービス提供や利用分析、広告配信のためにクッキーなどを使い訪問データの取得・利用しています。Cookieの設定はいつでも変更できます。詳しくはCookieポリシーをご覧ください。