重なり合う節から紙切れのような白い刺が生えるサボテン。丈夫で育てやすく無骨な見た目が魅力で、長い刺の根本に小さな刺が密集していて、この刺が刺さると抜けにくいので扱いには注意が必要です。
丈夫で育てやすいテフロカクタス 武蔵野は、うっかりぶつかってしまうと節が折れやすいので注意が必要です。折れてしまった節も挿し木として増やすことができるので、切り口を乾かして用土に挿しておきましょう。
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武蔵野の増やし方は茎節を外して挿し木として増やすか実生になります。もともと折れやすい節なのでうっかりと折れてしまった節を、そのまま挿し木として利用するのがおすすめです。武蔵野の花はなかなか咲かないようなので、実生で増やすよりも増やしやすい挿し木を使用した方が良いです。
ポロっと節が折れやすい仕組みは、自生地で生存方法として理にかなっているかと思います。折れてしまった節も比較的発根もしやすく増やすことも容易です。挿し木として増やす際に、白い長い刺に気を取られて、根本の細い刺が刺さらないように扱いには注意しましょう。
丸みのある節が重なり合ってくると、元々折れやすい節はちょっとした拍子に折れてしまいますが、挿し木として利用ができますので活用しましょう。取れた節を根本の用土の切り口を地面に向けて挿しておくだけです。
挿し木として節を取るときは直接手で触るのは危険です。白い長い紙切れのような刺とは別に生え際に小さな刺が密集しているので、ピンセットか厚手のゴム手袋を着けて作業をするようにしましょう。
この小さな白いまっすぐな刺は、よくみると巻き紙のように丸るまって刺のように生えてきています。その後、生長と共に巻きが解けてきて紙のような刺になるようです。とても面白い刺で興味深い生態ですね。
何度も伝えている最も厄介な危険な刺は根元にある茶色の細い小さな刺です。5mmほどの長さでびっしりと生えていて、少しフ触れただけで肌に刺さってしまいます。とても痛い感じではないのですが、皮膚の中に入ってしまい途中で折れてしまうと、体が異物として押し出すまでチクチクと痛くて不愉快なので、扱いには注意しましょう。
たくさん子株や剪定で挿し木用の節を用意しました。テフロカクタス 武蔵野は生長とともに節を重ねて育つので、単頭で丸く育てたい場合などは新芽を摘んだり、大きくなってきたら外したりして楽しむのも良いです。
武蔵野の花はなかなか咲かないようです。私自身も4年くらいは育てているのでですが、まだ花芽さえもつけてくれていません。同じテフロカクタス属のゲオメトリクスは咲いてくれましたが、武蔵野は花を咲かせるには色々と条件が必要なのか簡単には開花しないようです。
テフロカクタス 武蔵野の魅力は丸みのある姿に疣のような肌から白い独特な刺が生える、ちょっと違う路線の無骨なサボテンらしさではないでしょうか。暑さにも寒さに強い性質で育てやすいのも人気の理由かと思います。
テフロカクタス属の中でも普及している品種をいくつかご紹介します。どれも丈夫で育てやすいのでぜひ育ててみてください。
重なり合う節から紙切れのような白い刺が生えるサボテン。折れやすい節だがいくつも重なってくると迫力の出てくるサボテン。
テフロカクタス属の中でも特に人気の高い品種。特徴的な疣のような肌に纏うような短い刺が生えています。テフロカクタスの注意する根本の小さな刺もなく見た目も可愛らしく人気のサボテンです。
和名が表しているように松ぼっくりのような見た目の可愛らしいサボテン。ゲオメトリクスのように鋭い刺のないテフロカクタスですが、個人的には少しクセがあるのか真夏の多湿に弱く突然腐ることもあります。
かなり丈夫なサボテンなのでしばらく植え替えなくても調子を崩すこともありませんが、生長を促すのであれば、1年に1度は生長期の夏に植え替えてあげた方が良いです。
高山生のサボテンで多湿を嫌いますので、一般的な観葉植物の用土は使用しない方が良いです。市販の多肉植物用の水はけの良い用土を使用します。植え替える時には底石を使用した方が下からの空気を取り込みやすく根張りもよく生長を促してくれます。同時に同時にマガンプなどの固形肥料を鉢底に入れておいても良いでしょう。
水やりは用土がしっかりと乾いてからたっぷりとあげます。水が足りていないと肌にシワが寄ってきたり、直射日光により葉焼けを起こしてしまうこともあります。
個人的にはこのシワが寄った感じがカッコ良いと思っているので、水やりは控えて少しシワを出させて楽しんでいます。
夜中や朝方に5度を下回る冬の時期に入る前に、徐々に水やりの回数を減らしていき越冬できるように調整していきます。真冬の水やりは断水してもテフロカクタスは丈夫ですのでシワがよるくらいで枯れることありません。霜がかからないように管理していれば屋外でも越冬できる丈夫さです。
真夏の多湿と高温により根腐れを起こすことがあるので、生長期の夏とはいえ、35度以上の環境で直射日光下で水をやるのはやめましょう。鉢内が熱されて茹で上がる感じになり腐ることがあります。
丈夫なサボテンなので特に病気にかかったことはありません。気になることがあれば記録として記載しておきます。
武蔵野の紙のような刺は黒いカビのようなものがよく生えます。特に病気ではないと思いますが、特にビニールハウスなど季節によってはかなりの多湿になる環境下だと間違いなくこのような現象になります。
この黒いカビはある程度取ることができるのでその方法をご紹介します。
一般的に市販されている食器などにも使える植物性アルコール除菌スプレーを使います。黒くなった刺にシュッと吹きかけておくと翌日には少し取れて綺麗になっています。塩素系の強力な除菌スプレーは怖くて使っていません。
サボテンの肌に直接かかるのが心配な場合は、筆などに吹きかけて塗る方法がおすすめです。植物性というのもあるのか直接サボテンにかけても、見た目に悪い影響は出ていませんが、あくまでも自己責任でお願いします。
武蔵野の黒い刺が綺麗になりました!サボテンの肌も特に傷んでいる様子はありません。ただし、時間が経つとまた出てきてしまいます。生長には影響はないのでそのままでも問題はないかと思いますが、気になる方はこの方法で黒ずみを取ってみてください。
こんな不味そうな見た目のサボテンも味は美味しいのか害虫に食害されることがあります。いつものようにビニールハウスを見回っているとかじられている武蔵野を発見。他のサボテンには見向きもせずに武蔵野だけ新芽を食べられていました。
Google画像検索をかけて、見た目が近いものがウリハムシモドキという虫でした。マメ科の植物や,シソ科,セリ科の植物を食痕をつけて食害するとのことです。捕まえやすい大きさなので補殺しましたが、まさかの食害に驚きました。
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