スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の育て方

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)は南米原産の山岳地帯に自生する小型のサボテンです。一般的に痛々しい刺を纏った印象のサボテンですが、ラウシーの刺は、縁刺(へりさし)と呼ばれる円輪状に生えた赤紫の刺で覆われた姿をしていて、触っても怪我をすることはありません。また、小型で群生するサボテンなので場所も取らず、性質も気難しくはないので、初心者にもおすすめのサボテンです。

品種名
スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)
学名
Sulcorebutia rauschii
科名
サボテン科
属名
スルコレブチア
原産地
南アメリカ ボリビア
生育タイプ
夏生育型
育てやすさ
★★★★

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)が好き

自生地はボリビアのスクレ地方の山岳地帯になります。一年を通して寒暖差は日本の四季のように激しくはなく、夏場でも30度を超えることはないようです。またその地形上、通年曇りの日が多いようです。

Check!画像をタップすると詳細が表示されます。

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の春の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★★
生育環境:温室(10℃〜20℃)
スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の夏の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★
生育環境:温室(24℃〜35℃)
スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の秋の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★★
生育環境:温室(15℃〜20℃)
スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の冬の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★
生育環境:温室(5℃〜15℃)

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の増やし方

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)は、脇からたくさんの子株を吹きます。それをカキ子として挿し木で増やすことができます。生長が非常に遅いので、実生から育ててそれなりの大きさに育てるには長い年月がかかります。ある程度の大きさに育った子株を挿し木して増やすのがおすすめです。

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の用土は?

山岳地帯に自生するラウシーは、日本の夏のように蒸し暑い環境は苦手です。赤玉や軽石を基本とした水捌けの良い用土で、常に用土内が乾燥しやすいようにしましょう。

水やりについて

生長期である夏は用土が乾いたら底から水が溢れ出るほどたっぷりと水をやります。夏生育型といっても40度近くにもなる日本の蒸し暑い真夏は真冬同様に生長が鈍り、休眠に入ります。休眠期に入るまでは、気温と湿度をよく見ながら、用土の渇き具合などを観察し、徐々に水やりの回数を減らしていきます。極論、断水しても問題ありません。真冬も同様に水やりは控え、動き出すまで風通しの良い半日陰で管理します。

植え替えについて

植え替えは休眠期に入るまでの4月から6月ごろまでに行い、8月から9月の頭くらいの休眠期に向けて植え替えを終えておきます。直根の大根根なので深鉢を利用します。黒い硬質ポットだと日光で根もよく温まるので生長に良いでしょう。マガンプなどの元肥などをあらかじめ混ぜておくと生長を促します。

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の魅力は?

その魅力は丸く小さな群生した姿。なんとも言えない愛らしさがあります。スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の和名でもあるように、黒ではないにせよ紫色や緑色など自生地によって色の濃度や明るさが違い、ギュッと詰まったような刺のない丸みを帯びた姿は、じっと見ていても飽きこない、とてもチャーミングなサボテンだと思います。

パープルラウシー(黒麗丸)とグリーンラウシー(緑麗丸)

スルコレブチア ラウシーは自生環境の違いなのか肌が紫色や緑色の個体があります。紫色を「黒麗丸」。緑色を「緑麗丸」と呼ぶそうです。漢字の並びが綺麗だと思いませんか?黒というよりは赤黒い?紫色の美しい丸い宝石のような響きですよね。肌の色味も鮮やかな紫から漆黒に近い紫色など様々で、刺の大きさや色味まで含めるとなかなかコレクション性の高いサボテンだと思います。

同じ環境下でも色づき方は個体差が出るCheck!

掲載時は10月中旬。昼夜の温度差が激しくなり紅葉しだすサボテンもあります。ラウシーに関しては色が赤紫から緑に色抜けするタイプや、逆に緑色から赤紫になるタイプがある様です。それぞれ生長の変化が最初に現れる生長点を見るとよくわかります。

画像のラウシーは隣同士で管理しているので、用土や水やりなどの管理方法は同じになるのですが、明らかに色付き方に差が出ています。こういった個体差が楽しめるのもラウシーの魅力ではないでしょうか。

大敵は日本の夏

ラウシーを育てる上で注意が必要なのは、日本の夏です!40度近く、またはそれを超える多湿な環境は、自生地ではない環境ですので、夏場は断水して、強烈な直射日光も葉焼けを起こすので30%くらいは遮光して管理します。
自生地は山岳の岩肌などに体をほとんど埋めて外敵からの捕食を避けています。年間を通してあまり晴天が続かないのも含め、夏場の直射日光と、蒸れには弱いので注意が必要です。

生長は遅い

小型のサボテンということもあり生長は遅いです。ただし、八ヶ岳の寒冷地でも問題なく育てることができたので育てやすく長く付き合うことのできるサボテンだと思います。仔吹きも旺盛なのでじっくりと群生株を作る楽しみはあります。

徒長に注意!日光はしっかりと

ラウシーは山岳地帯の岩場などに外敵からの身を守るため体の大半を埋めて自生しています。日光の少ない場所で発芽することも当然あるので、本能として、光を求めて縦長に伸びる徒長の状態になることがあります。だからといって炎天下の直射日光に晒すのも良くありません。適度に遮光して、風通しの良い明るい日向で管理することで丸く綺麗なラウシーに育ってくれると思います。

スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の花

春の初めあたりから根本から花芽がつき始めます。群生株にたくさんの鮮やかなマゼンタの花が咲き乱れるのは憧れます。サボテンの魅力はなんといってもその姿形から想像できない鮮やかな美しい花を咲かせるところではないでしょうか。

病気についての対策

病気についての詳細を公開予定です。

害虫についての対策

害虫についての詳細を公開予定です。

TOP 多肉植物・サボテンの育て方・楽しみ方 サボテンの育て方 スルコレブチア ラウシー(黒麗丸)の育て方

こちらもどうぞ

サボテンの育て方
𝗫

当サイトのCookieについて

このウェブサイトでは、利便性向上を目的としてCookieを使用しています。一部のCookieは、ウェブサイトを正しく機能させるために欠かせない「必須Cookie」です。Cookieの設定はいつでも変更できます。詳細についてはCookieポリシーをご覧ください。