マミラリア 白星の育て方

マミラリア 白星は、一般的な刺のあるサボテンの姿と違い、刺の生える部分の付け根(棘座)の縁に輪状に存在する、縁刺(へりさし)と呼ばれる羽毛のような刺で全身が覆われたサボテンです。そのフワフワな見た目がとても可愛らしいサボテンです。

品種名
マミラリア プルモサ(白星)
学名
Mammillaria plumosa
科名
サボテン科
属名
マミラリア
原産地
メキシコ
生育タイプ
夏生育型
育てやすさ
★★★★

マミラリア 白星が好き

単体では大きく生長しても10センチほどにしかならず、ある程度生長すると脇からたくさん仔吹きします。とても強健なサボテンで、夏と冬の水やりを気をつければ、乾燥にも寒さにも強いので初心者の方にもおすすめのサボテンです。

また羽毛の様な棘の形状に個体差があり、コレクション性の高いサボテンで人気も高いです。

Check!画像をタップすると詳細が表示されます。

マミラリア 白星の春の育て方
難易度:★★★★★
水やり:★★★★
生育環境:温室(10℃〜20℃)
マミラリア 白星の夏の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★
生育環境:温室(24℃〜35℃)
マミラリア 白星の秋の育て方
難易度:★★★★
水やり:★★★★★
生育環境:温室(15℃〜20℃)
マミラリア 白星の冬の育て方
難易度:★★★★★
水やり:★★★★
生育環境:温室(5℃〜15℃)

マミラリア 白星の増やし方

増やし方は子株をたくさん出すので、株分けで簡単に増やすことができます。小さいうちに子株を外してしまうと生長が遅いので、ある程度大きくしてから分ける方が良いです。株分けのタイミングは生長期の4月から6月、9月から10月くらいが適しています。切り離した子株は切り口を乾かすために半日陰で4、5日管理します。その後用土の上に軽く切り口を埋め1週間ほど同じ環境下で管理し水やりをします。

子株の状況を確認するCheck!

周りから子株が増えて3号ポットに窮屈になってしまった白星。みっちりと一周回って生えています。

鉢から抜きあげて根っこなどの生育状態を確認しつつも、株分けする子株の生え際などをよく確認しておきます。ぱっと見た感じでは子株の数も分け目も見当たらないですね。

生え際をよく観察する

裏返してみると生え際がわかりやすいです。勇気を持って思いっきり切り分けていきます。

白星はみっちりと群生しながら生長するサボテンなので、どこをどの様に切り分けるのかわかりずらいです。割と強引にエグリ取るようにカッターなどで切り分けていきます。

臆せずに切り分ける

子株の生えている根本に刃を入れ上下に引きながら切り取ります。刃を入れて斬り途中に気の迷いで断面が歪になると株へのダメージも大きいので、迷わずに真っ直ぐに切り抜きましょう。

たくさん子株を分けることができました!

そこまで大きくない株でもこんなに沢山の子株を分けることができました。切り口をしっかりと乾燥させるために、半日陰の風通しの良い場所で管理します。2週間ほどで乾くのでそのあとは用土の上に置き、発根するまで放置しておきます。

マミラリア 白星の用土は?

マミラリア 白星は乾燥にも寒さにも強く育てやすいサボテンです。しかし、夏の蒸れには注意しましょう。水捌けの良い赤玉土をベースにしたサボテン用の用土を使います。鉢底に軽石などを入れ水捌けをよくしましょう。

水やりについて

生長期である春先から夏前まで、夏の終わりから秋の終わりまでは、用土が乾いたらたっぷりと水をやります。35度を超える真夏日は休眠期にはいるため水はあまり吸いません。
休眠期で吸い上げきれない水で満たされた鉢内の水分が、夏場の高温で鉢内の水分が高温になり、根腐れを起こしやすくなります。夏場の水やりは用土の乾き具合をしっかりと見極めて行いましょう。

真冬は休眠期になります。耐寒性はあるので5度前後でも、水を切っておけば特に気をかける必要はありません。月に一度良く晴れた日に用土の表面が濡れる程度に水やりをします。

ジョウロなどで頭からかけるのは避けましょう。一般的な刺のサボテンと比べ、羽毛状の白星はかけた水をとらえやすく、蒸れやすい時期での水やりは腰水か脇から水をやりましょう。

植え替えについて

植え替えは生長期に行うのが望ましいです。子株をよく出すので、脇から出た子株が鉢の淵に挟まれ窮屈にならないように、ウォータースペースを一回り開けた状態の鉢に植え替えるようにしましょう。羽毛のような刺でに覆われたマミラリア 白星は植え替え時に、用土が棘の中に入り込むとなかなか取れなくなるので注意が必要です。

マミラリア 白星の魅力は?

その魅力はなんといっても、白い羽毛に覆われたような丸みのある姿ではないでしょうか。手を触れても痛くない羽毛のような刺はついつい撫でてしまいたくなるような可愛らしさです。

この羽毛のような刺は個体差があり、より羽毛の毛が長くフワフワな印象になるタイプを「羽衣白星」。疣の刺座を覆い仏の螺髪(らほつ)のような印象になるタイプを「仏頭白星」と呼ばれているようです。画像の白星はどちらにも属さない平均的なタイプだと思います。

綺麗な丸みを出すには?

マミラリア 白星の魅力を最大限出し、綺麗な丸みを維持するには日光にしっかりと当てることが大事です。日光にしっかりと当ててあげないと上に伸び(徒長)たり丸みが崩れたりしてきますので、しっかりと日当たりの良い場所で管理しましょう。葉焼けの心配は少なく真夏は遮光しなくても屋外で管理できます。水もあげすぎると形が崩れますので、乾燥気味に育てた方が無難です。

見た目の通り触ってもふわふわ

棘が生毛のように変化した白星は手で触ってもチクチクはしません。この覆われた棘の形状にも個体差が大きく、育てる環境下によっても作り込みができるのも魅力です。

花について

マミラリア 白星の花は、涼しくなってくる10月ごろから1月ごろまで花を咲かせます。、個体によって、薄い黄色味を帯びた白い花を咲かせるものと、薄いピンク色の花を咲かせるものがあります。

病気についての対策

マミラリア 白星の病気などによる情報を掲載します。

マミラリア 白星。「お星様」になる。

異変を感じたのは1月に入ってすぐのこと。丸みを帯びていいた姿がどうも崩れているなと…白い羽毛のような刺で覆われている白星は、中がどうなっているのか全く見えません。

意を決して中をほじっていきます。簡単に抜け落ちていく羽毛…生長点付近にカビが生えていました(悲)

やっちまった原因は?

腐らせた原因は何だろうか…まず、生長点付近にカビらしきものができていました。中もどうなっているのか掘り進めると、完全にすべてドロドロに溶けてしまっています。子株は救えるのか!と思いましたが、すべてドロドロになって手遅れでした。
手で簡単に抜け落ちる刺は、タンポポの綿毛のように綺麗に空に舞っていきます…

冬の水やりで根腐れか?Point!

根の外傷は見当たりません。時期的にも害虫が原因ではなさそうです。主根を触ってみるとブヨブヨしています。今回、調べるために引き抜いた際の用土はカラカラでした。冬場の水やりも2、3週に1度で表面を濡らす程度に天気の良い日に行いました。

しかし、誤算だったのが最後に水やりをしてから2、3日後にかなり冷え込んだ日があったので、そこで根を痛めてしまった可能性があります。記憶では外は-6度。管理下は3度くらいまで冷え込んでいました。

犠牲を出さための対策は?

マミラリア 白星は全体を羽毛のような刺で覆われているので、初期での異変は気付きにくいです。また、腐らせてしまう原因は様々で複合的な問題もあるかもしれません。今回の場合は状態がかなり深刻になるまで気がつかなかったので特定が難しいですが、おそらく冬場の水やり冷え込んだ日が重なったことではないでしょうか。

見た目で分かりづらい白星ですが、少しでも異変を感じる場合は匂いを嗅いでみましょう。鼻につく発酵?腐敗臭のような独特な匂いがしました。

それと、やはり水やりのタイミングですね…もう一つ同じような大きさの白星と同じ環境と水やりのサイクルで育てていましたが、もう片方は元気に花を咲かせています。その小さな花がどこか寂しげに見えるのは私だけでしょうか…。
個体差もあるかもしれませんが、日頃からよく観察して常に知識をアップデートしていくしかないですね!

害虫についての対策

害虫についての詳細を公開予定です。

TOP 多肉植物・サボテンの育て方・楽しみ方 サボテンの育て方 マミラリア 白星の育て方

こちらもどうぞ

サボテンの育て方
𝗫

当サイトのCookieについて

このウェブサイトでは、利便性向上を目的としてCookieを使用しています。一部のCookieは、ウェブサイトを正しく機能させるために欠かせない「必須Cookie」です。Cookieの設定はいつでも変更できます。詳細についてはCookieポリシーをご覧ください。