ジグザグな茎節が特徴のサボテン。大輪で美しい花は香りもとても素晴らしく、着生性でハンギングなどで飾っても楽しめます。性質も丈夫で耐陰性あり室内栽培もできますのでおすすめのサボテンです。
その特徴的な魚の骨のようなジグザグした茎節が見た目のインパクトが強く、フィッシュボーンカクタスやジグザグカクタスなどの流通名で呼ばれています。セレニケレウス属は着生性のサボテンで自生地では大きな幹などに這うように自生し、岩肌などでは垂れ下がり地表を這うように自生しているようです。
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フィッシュボーンカクタスは茎節を外して挿し木として増やす方法が一般的です。しっかりと成熟した株でないと開花はしないので交配して種子を取るのは難しく、種子から育てるよりも早く増やせるため、挿し木で増やす方法がおすすめです。
挿し木の増やし方は簡単で、薄い多肉質のジグザグの茎節の一部を切り取り土に挿しておくだけです。挿し木で増やすときはどの部分を切って挿しても発根はするので、親株のバランスを見て切り取る部分を決めましょう。
ジグザグな茎は先端を切り取って挿し木にしてしまうと、その先端が切れたままの見た目になるため、挿し木に茎は根本に近いところを使用します。
生長の旺盛なフィッシュボーンカクタスは、節のアレオーレ(刺の生える場所)から新しく芽をよく出すので草姿が崩れて見た目のバランスが悪くなることがあります。その時に剪定した茎を挿し木として使うこともできます。
どの場所で剪定しても挿し木として使えるので心配はありません。鑑賞的にも根本の付け根部分の細くなっている箇所を剪定して挿し木に使った方が良いでしょう。
剪定後の切り口は2、3日ほど自然乾燥させておきます。切り口に市販の殺菌剤を塗布しておくとよりカビなどが発生せずに、発根が滞らないのでおすすめです。
結構発根までに時間がかかりました。用土に挿しておかずに置いておくよりも、鉢植えの空いてるスペースに挿しておいた方が発根しやすいと思います。切り口がカビやすく腐るリスクもありますが、発根のしやすさを考えると直接植え込んだ方がおすすめです。
花は黄色と白色の綺麗な花を咲かせてくれます。画像は朝の8時で昼前には萎んでしまいます。夜中に作品種の多い種属ですが個体によっては朝には花は萎んでしまっていることも多いです。開花中にハウスに入るととても良い香りで満たされていて幸せな気持ちになります。この花の魅力を体験したいために育てるというのも納得の植物です。
ジグザグな奇抜な草姿から突如長い花柄が生えてきます。出始めはまだ注意が必要で咲かずにそのまま取れてしまうこともあります。開花時期の夏から秋頃にはあまり植え替えなど環境を変えたりしないようにしましょう。
その後数日で開花。2日くらいは咲いていますが開花が夜から朝方になるので、気をつけていないと開花の状態に出会わずに萎んだ花と朝対面することになるので注意が必要です。
魚の骨のようなシグザグの葉が魅力のセレニケレウス アントニヤヌスは、フィッシュボーンカクタスと呼ばれることが多く、日陰でも日向でも育てることができるため、インテリアプランツとしてとても人気があります。
下に垂れ下がって生長していくためほとんどの場合は鉢ごと吊るすハンギングとして楽しんでいる方が多いです。
細い多肉質な茎節が似ているクジャクサボテン(Epiphyllum anguliger)と混同されることがあるようですが違う品種とのことです。その違いは茎の切れ込みが強いものがセレニケレウス属で、切れ込みのあまりないものがクジャクサボテンのエピフィルム属です。
また、開花の時間帯も異なるようでフィッシュボーンカクタスは夜中から早朝に咲いて昼過ぎには閉じてしまいます。クジャクサボテンは流通しているものの大半が園芸品種で、昼間に開花しピンク、オレンジ、紫色など様々な色の花を咲かせるという違いがあるそうです。
一部エピフィルム属の原種においては夜に開花するそうです。クジャクサボテンの月下美人はエピフィルム属の原種らしく、その名の通りに夜に開花します。園芸の歴史がとても長く属間交配が盛んで種名が明確ではない雑種が多数存在しているようです。
魚の骨のようなジグザグな葉はインテリアとしてもお部屋のアクセントになります。葉の色が薄緑色や赤みがかっている場合は、健康な状態ではないのでよく観察してみましょう。
非常に丈夫なサボテンなので、植え替えは2年近くはしなくても何も問題はありません。健康な状態はジグザグの茎(葉)の部分の色味を見ればわかりやすいです。根詰まりや葉焼けで健康でない場合は、黄緑色や赤みを帯びた色をしています。植え替えをしばらくしていない場合は植え替えたり、置き場を見直したりしましょう。
一般的なサボテンや多肉植物の用土のような水はけの良い用土よりも、観葉植物に近い配合の方が調子は良さそうです。腐葉土やバーク、軽石、赤玉、鹿沼などご自身の育てる環境に合わせて調整しましょう。
用土にはあらかじめ肥料を施しておくと生長を促して、葉もよく出て見た目にボリュームも出てきます。夏頃に花を咲かせる時も、あらかじめ春先に植え替えて肥料を施しておくと花を咲かせやすくなります。
サボテンや多肉植物の管理よりも観葉植物に近い管理の方が調子が良いので、水やりもあげすぎはよくありませんが、他の植物同様に用土が乾いたらたっぷりとあげましょう。夏場は直射日光は避けて高温となる昼間の時間を避けて、気温の落ち着く夕方ごろに水やりをします。
冬は10度以上を保てない環境であればほぼ断水で5度を切らないように室内などに取り込みます。水は2週間に1度程度さっと上げる程度で問題ありません。
着生性でどんどん這って育つサボテンは、鉢植えの状態でももちろん楽しめますが、紐などで吊るして楽しむこともできます。一般的にハンギングと呼ばれベランダや室内の少し高いところに吊るして飾ります。生長するごとに下に垂れてくるので見た目も華やかにインパクトも出るのでインテリアとして人気も高いです。
ガンガン日照りのある環境よりも少し日陰の方がよく育つ印象です。他のサボテンや多肉植物のように日照不足による間延び(徒長)も見た目にはあまり影響しないので、気温も人が暮らしやすい暑すぎず寒すぎないくらいが調子がよさそうです。私の場合は他のサボテン同様にビニールハウスの上の方にハンギングして管理していますが、遮光下でもやはり少し葉焼けや生長が鈍くなっているようです。
病気についての詳細を公開予定です。
害虫についての詳細を公開予定です。
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