一属一種のサボテンで、和名では「晃山(コウザン)」と呼ばれています。一般的な丸いサボテンと違い、四方に伸びた腕から伸びる無数のトゲが特徴。その風格ある姿からとても人気のあるサボテンで、耐寒性もありとても丈夫で育てやすいサボテンです。
この腕のように伸びた部分は、疣(イボ)と呼ばれ、その先にサボテンの特徴であるアレオーレ(刺座)があります。刺は刺さるような鋭さはないですが、見た目を大切にしたい場合は折れやすいので注意が必要です。
レウクテンベルギア 晃山は、メキシコの標高1,000mを超える山岳地帯が自生地です。早朝は加温でも5度前後となる八ヶ岳の厳冬期も耐えてくれましたので耐寒性はあると思います。また、生長は割と早い印象です。年月が経つごとに風格が増す魅力的なサボテンだと思います。
仔株も吹くようですが極稀です。また、挿し木も根は出るようですが、そこから見栄え良く育てるのには時間がかかります。一般的には実生で増やす方法が良く、実生株の生長は比較的早い印象です。
水捌けの良い赤玉をベースにした用土を使います。肥料もよく食う印象ですので元肥として用土に混ぜておきましょう。
植え替えは気温の高くなる3月から5月中に行いましょう。地表に露出した塊根は立派ですが、主根から生える根は細根なので、植え替え時に痛めないように注意しましょう。古い茶色の枯れた根を取り去り、大きめの軽石などを鉢底石に使って植え替えます。植え替えたあとは半日陰で管理し、1週間後くらいに水をたっぷりとあげて、用土の乾き具合をみながら管理環境を変えていきます。日光は大好きなのでよく日のあたる場所に置きましょう。
レウクテンベルギア 晃山は夏生育型です。生長期には用土が完全に乾いてからたっぷりと水をあげます。真夏の水やりは鉢内が高温になるため、気温が下がってくる夕方ごろに行います。水やりの頻度が多いと根腐れのリスクが高くなるので、少し乾燥気味に育てた方が無難です。
冬の水やりは基本断水です。朝方の気温が10度近くまで下がってくると生長が鈍くなります。徐々に水も吸いにくくなるので回数と量を減らしていき、厳冬期の12月に入るまでにほぼ断水状態にします。厳冬期もよく晴れた日に鉢の容量に対して3分の1程度の水をやり根を枯死させないようにします。その方が春の立ち上がりがスムーズにいきます。
四方に伸びた腕のような疣と、その先から伸びる枯れた葉のような刺。年月が経つごとに増す太く貫禄のある塊根部分が、なんともいえない風格になります。盆栽を楽しむ感覚でサボテンを育てるにはレウクテンベルギア 晃山はとてもおすすめのサボテンです。
疣先の細い刺は触っても痛くはないですが、隣の鉢を移動しようとちょっと触っただけでも折れてしまうほど繊細な作りをしています。この刺も頻繁に生え変わるものではないので綺麗に折らずに育てるには少し神経を使います。
全体的に青緑がかった色味がとても美しいサボテンです。刺先から枯れ込んでくるその味わいもまた魅力的なところです。
レウクテンベルギア 晃山の腕のように伸びた疣は、時期や個体差によって鮮やかな紫色に変色してきます。原因はわかりませんがサボテン自体になんらかのストレスが加わることで現れていると思われます。意図的にこの色味を強く出すのは難しそうです。
株が成熟してくると、秋頃に黄色の大きな花を咲かせます。少し光沢のある上品な花はサボテンの姿からは想像できない美しさです。
病気についての詳細を公開予定です。
害虫についての詳細を公開予定です。
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