流木に多肉植物を寄せ植えする方法・作り方

多肉植物やエアプランツの寄せ植えを、流木などを使って誰でも簡単にアレンジして楽しむことできるので、ぜひ皆様もお試しください。

寄せ植えとは?

同じ鉢やプランターに同種または異種の植物を、個々の背丈や葉付きをみながら全体のバランスを意識し、近接して寄せ植え(ギャザリング)をする園芸手法です。従来の植え込みと違い、デザイン性・創造性の高さ、多肉植物・エアプランツの人気から近年注目を集め、ガーデニングの楽しみを大きく広げている手法です。

寄せ植えの特徴

特徴は、鉢・プランターに根付きの植物を寄せ植えし、植えた時から見た目に愉しいところです。しかし、寄せ植え(ギャザリング)は植物同士が近接するため、それぞれの相性や植え込む環境などで、適している植物、適していない植物も出てきます。寄せ植えするにあたり、ある程度の園芸の経験値や扱う植物に対しての知識が必要となります。

「ギャザリング」の意味

「ギャザリング(Gathering)」とは英語で「集まり」を意味しますが、近年は従来の寄せ植えに、見た目の華やかさと創造性を加えて行う園芸手法を"ギャザリング"と呼んでいます。切り花を生けるフラワーアレンジメントのような、華やかでボリュームのある根付きの寄せ植ができるとして注目されています。

型にとらわれない独創的な寄せ植えこそ、多肉植物の魅力

一本木では、この寄せ植えの手法を、より自然の形で創造性をもたせた寄せ植え(ギャザリング)ができないのかと考えました。そこで、八ヶ岳南麓の自然豊かなこの土地の恵みである、木々、蔓、岩などの様々な自然の恵みを活かし、自然から受けたインスピレーションを多肉植物やエアプランツなどと組み合わせ、表現しようと考えました。

朽木(流木)への寄せ植えをご紹介

自然から受けたインスピレーションを、多肉植物やエアプランツなどを使い、流木や朽木などの自然の形を活かして寄せ植えすることがポイントになります。

多肉植物を流木や朽木に寄せ植えする方法・作り方をご紹介

実際に多肉植物の寄せ植えの方法・作り方をご紹介します。まずは必要なものをみていきましょう。一本木では八ヶ岳南麓の自然豊かなこの土地で用意できるものをベースに制作していきます。庭先などの古木や河原の流木など、様々な工夫で植物との組み合わせを考えてアレンジを楽しめるのが魅力です。また、使用する植物は比較的手入れのしやすいエアプランツ、多肉植物を中心にアレンジメントを行います。

寄せ植えする時にあると便利な道具

ここでは寄せ植えをする時にあると便利な道具をご紹介。小さな多肉植物を寄せ植えする際や、作業効率を考えた時に、完成度も高くなるので用意しておきましょう。

電動ドリル

朽木に寄せ植えをするために必要な用土を確保するために使用します。削りすぎても朽木や流木に寄せ植えしずらくなってしまうので、ゆっくりと少しずつ削っていきましょう。

スプーン

朽ち木や流木に用土を入れる時に使用します。写真は無駄に立派な漆塗りのスプーン。プラスチック製など用土が滑るような素材がおすすめ。柄の部分もに抑え込む時などに重宝します。

ピンセット

指などでそのまま寄せ植えしようとすると「セダム」など多肉植物の種類によっては葉が取れやすいので、多肉植物を丁寧に植え込みできるのでピンセットがあると便利です。

ハサミ

葉が密集しているものが多い小さな多肉植物は、刃先の小さなハサミを使いましょう。小回りがきいて作業がはかどります。

刷毛

朽木や流木は表面の凹凸が大きく隙間なども多いので、寄せ植えで散らかってしまった余分な土を刷毛ではらいましょう。細かいところもはらってあげると完成度も気持ちもが上がります。

寄せ植えに必要な用土

多肉植物の場合、水はけや互いの生育の違いがあるため慎重に検討する必要があり、人により配合もそれぞれです。また、近年は土が固形になるものも販売されているので、より表現の自由度が高くなり、寄せ植えの楽しみ方も増えました。

多肉植物用に数種類をブレンドPoint!

水はけや栄養価を考えて、左から軽石(小)、鹿沼土、赤玉土(小)をブレンドした用土を使用します。

軽石(小)穴が多く軽量で通気性や排水性に優れています。配合比:2
鹿沼土火山灰が風化した黄色っぽい色味の軽石。粘土性があり保水性に優れています。配合比:2
赤玉土(小)保水性、保肥性に優れた褐色で粒状の赤土。肥料成分を含んでいないのが特徴。配合比:4

植える植物に合わせて用土は調節

それぞれ寄せ植えする多肉植物や観葉植物によりますが、改良用土の1つとしてピートモスや腐葉土なども少量配合する場合もあります。

ピートモスコケ類を原料とした保水性、保肥性に優れた改良土。配合比:1
腐葉土落ち葉や枯れ草が分解してできた保水性、保肥性に優れた土。配合比:1

多肉植物やエアプランツの寄せ植えに適している流木・朽木とは

まずはじめに、全体の印象を決めるベースとなる流木・朽木の選定をします。森や河原に足を運び、時間の経過が経ったものを選ぶのがポイントです。朽ちた枝や幹は、雰囲気もありそれ単体だけでもインテリアとしての人気も高く、多肉植物やエアプランツとの相性も良いです。一本木の多肉植物の寄せ植えの方法・作り方は、裏の敷地内の森に入るところから始まります。

寄せ植えのしやすさは”くぼみ”にありPoint!

適している流木・朽木を決めるポイントは、植え込む"くぼみ"があるかどうが重要です。エアプランツや多肉植物を収めやすい"くぼみ"があるものを選びましょう。朽木や流木にできたくぼみは、枝の分かれ目や節の部分が時間経過の中で形成されたものが多いです。自然の形には有機的な美しさがあります。そのくぼみを基準に寄せ植えをすることが、自然なバランスをとる秘訣でもあります。

寄せ植えに適している多肉植物・エアプランツとは

流木・朽木に合わせる寄せ植え用の多肉植物・エアプランツを選びます。流木・朽木の形状と寄せ植えをする全体の"バランス"が大切になります。また、形状により充分な土壌が確保できない場合や生育環境により、合わせる植物との相性も考えていきます。基本的に、水やりなど手間のかからない多肉植物・エアプランツを使用する方が、制約も少なく表現の幅も広がるのでおすすめです。

どんな多肉植物・エアプランツが寄せ植えに適しているのか

寄せ植えに向いている多肉植物・エアプランツは、アレンジしてから日が経ち"生長していく過程"を想像できることが重要になります。寄せ植えした時にはバランスが良いのは当然です。日当たりや風向きなどの生育環境によって全体のバランスが左右されることが考えられます。その後の生長までも見越して寄せ植えをすることが寄せ植えを楽しむためのポイントです。

初心者も育てやすい多肉植物

所要時間30分!多肉植物の寄せ植えを作りましょう

  • 寄せ植えの起点となるくぼみを探す
  • 背格好のメリハリのある多肉植物を選ぶ
  • 生長後も見通す

一本木では自然の形を活かしつつ流木・朽木に寄せ植えをすることを大切にしています。実際にその作り方の一部をご紹介します。

寄せ植えの起点となるくぼみを削る

まず、寄せ植えする流木・朽木を選定します。今回は適度なくぼみのある朽木を選びました。寄せ植えするのに必要な用土を確保するためにくぼみを広げていきます。電動ドリルで全体のバランスを見ながら少しづつ削っていきましょう。

調節した用土を入れる

広げたくぼみに用土を入れていきます。穴の半分まで入れておき、残りは多肉植物の配置が決まり、植え込むときに追加で固めるために使用しましょう。

背格好にメリハリのある多肉植物を選ぶ

セダムのような同じ種類のものを密集させるだけでもまとまりますが、今回はすべて違う種類の多肉植物を用意しました。違う種類を植えるときにはそれぞれメリハリのあるもの同士を寄せ植えする方がバランスが取りやすいです。

斑入りのグリーンネックレスアフリカが原産のセネシオ属で、ぷっくりとした丸い葉が特徴。育てやすいつる性の多肉植物。
白雪ミセバヤ西アメリカが原産セダム属で、葉色が白いのが特徴。生長は遅く赤紫を帯びて紅葉します。
姫星アフリカが原産のクラッスラ属で、菱形のような葉の真ん中に茎が通っているのが特徴。
ハムシーメキシコが原産のエケベリア属で、葉に濃い赤色が付くのが特徴。育てやすく多肉好きに人気のある。
セレウス ペルヴィアヌスメキシコが原産のセレウス属で、毛のような柔らかい小さなトゲが特徴の樹形のサボテン。

起点となる大きめの植物(多肉植物)の位置を決める

それでは実際に、朽木に寄せ植えしていきましょう。まず、背丈のあるセレウス ペルヴィアヌスを中心に、二番目に大きいハムシーを配置します。ポットから出した植物は根を軽くほぐしておきましょう。

「トリプルバランス」を意識する

  • 縦長
  • 横長
  • 下長

次に寄せ植えのバランスをとるための簡単なバランスを考えましょう。それは「縦長・横長・下長」です。セレウス ペルヴィアヌス(縦長)ハムシー(横長)グリーンネックレス(下長)それぞれ葉などの生長の方向、流れを意識して寄せ植えすることが、バランスのメリハリを生みます。

小ぶりの多肉植物で隙間を埋めるPoint!

メリハリのつけられるトリプルバランスの配置後に、小ぶりの多肉植物で隙間を埋めていきましょう。寄せ植えの醍醐味でもある小さな多肉植物を詰めていく作業は楽しいです。

用土をしっかりと行き渡らせる

朽木はくぼみの形状が歪んでいるので、しっかりと用土が行き渡るようにスプーンの絵の部分を使って用土を隙間なく埋めていきましょう。

繊細な寄せ植えは完成度を高める

全体的に寄せ植えができてきたら、細かいところにも気を配りましょう。多肉植物が密集してくると寄せ植えしずらくなり、種類によっては手では届かないところもあるのでピンセットを使用しましょう。ここまできたら納得いくまでこちょこちょやります。

小ぶりな多肉植物は小さく分けて使う

小さめな多肉植物は少しバラして、最後の寄せ植えの仕上げとして、隙間やアクセントとして埋め込んでいきましょう。

徒長した時は整えてあげましょうPoint!

多肉植物など観葉植物も日々生長しきます。時間が経つと茎が細く葉の間隔が長く間伸びたりする「徒長」と呼ばれる状態にもなります。多肉植物への寄せ植えでは、きちんと手入れをし、見た目をきれいに保つことも、育てるときの楽しみの一つでもあります。写真のように発根があるところを残して切り分けましょう。

多肉植物の寄せ植えの完成!

完成したら根が落ち着くまで、多肉植物は一週間ほどは水やりを行いませんが、時期や寄せ植えした種類によっては様子を見てしっかり水やりをしましょう。

ここまでいかがだったでしょうか?ぱっと見難しいように思えますが、ポイントを押さえれば難しいことはなく、自分の感覚のままに寄せ植えをしていくのも楽しみの一つでもあります。自分で寄せ植えしたものは愛着もあり、育てる楽しみにもなりますので、ぜひみなさんもお試しください。

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