春秋生育型の多肉植物・サボテンの育て方

春秋生育型の多肉植物・サボテンは、3月末から11月中旬くらいの10度から25度くらいが生育環境になります。真夏の高温期になると休眠に入ることがあり、冬は完全に休眠期に入ります。

春秋生育型の特徴

春秋生育型の自生地の多くが、最高気温の平均25度、最低気温の平均15度と暖かく穏やかな気候です。夏育成型の環境との違いも少し曖昧な感じもありますが、35度を超える真夏の時期と真冬を除いて一年を通して生育しやすいタイプです。

蒸し暑さを嫌う品種が多いのも特徴で、個人的な感覚だと比較的耐寒性はあり、厄介な厳冬期も早朝の冷え込みを5度前後で保ち、霜をあてなければ越冬できるものが多く育てやすいです。

春秋生育型の生育サイクルは?

生育期 4月〜6月、9月〜10月末の15度から25度ほどの環境で生育します。
生育緩慢期 春の暖かさを感じ始める3月末、冬に入る11月末くらいの季節の変わり目で生育が緩慢になります。
休眠期 12月〜3月の間は、気温も高くならず最低気温も10度以下になる日が続くと生長はとまり休眠期に入ります。
春秋生育型の多肉植物・サボテン

置き場所について

生育期(4月〜6月、9月〜10月末)の置き場としては、風通しの良い明るい日向で管理しましょう。品種にもよりますが、比較的直射日光や西日で葉焼けを起こしてしまうものが多いので、適度に30パーセントの寒冷紗などで光量を調節しましょう。

生育緩慢期は休眠期に入る準備期間であり、休眠期明けの生育期に向けての準備期間でもあります。気温が下がり始めたら冬の管理の最低気温5度〜10度を下回らないような場所に移動しておきましょう。ただし、休眠期に入っても日光は必要です。室内の日中よく日のあたる明るい窓辺などに置きましょう。ただし、冬の窓辺は夜中から早朝にかけて外気の影響を受けるので、寒冷紗やカーテンを隔てるなどして気をつけましょう。

水やりについて

生育期の水やりは用土が完全に乾いてからたっぷりと鉢底から水が出るまで与えます。用土の配合、置き場によって決まりますが、生育旺盛なこの時期は2、3日で用土は乾くので、鉢を持ち上げて重さを計ったり、用土の表面を少しさらって湿り気をみるなどして判断しましょう。

生育緩慢期に入ると徐々に回数を減らしていきます。10度を下回り休眠期に入ると生育を止めるので断水気味に管理します。夏生育型に比べ、春秋生育型の方が休眠期に入るのが遅いのでよく観察しましょう。完全に断水するよりも月に一度はよく晴れた日の日中に表面を濡らす程度に水やりをし、細根が枯れないようにします。

植え替えについて

生育期は生長点の動きも活発で葉の展開も大盛です。この時期に植え替えや株分けなどをしましょう。生育期での植え替えであれば、植え替え後にたっぷりと水をやり、半日陰の風通しの良いところで管理します。株分けや葉挿しなどで切り口が多い場合は、しっかりと切り口を乾燥させてから植え込みます。その後、1週間ほどしてから水やりをします。

肥料について

元肥を施した用土に植え替えていれば不要です。生育期に市販の液肥を希釈して与えると生長を促します。ただし、休眠期には決して与えないようにしましょう。

病害虫について

害虫の種類によりますが、年に数回予防のために薬剤を散布します。3月、7月、9月に市販の散布型薬剤か粒状薬剤を施します。コナカイガラムシやハダニなどはよく発生するので、普段から植物をよく観察するようにしましょう。

春秋生育型の多肉植物・サボテンたち

春秋生育型の多肉植物・サボテンをご紹介。

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