9月に入ると一気に周りも秋らしくなってきますね。みなさん、いよいよあの時期…そう10月31日は「ハロウィン」です!みなさんは飾り付けはどうしていますか?
今回は写真やテレビでよく見かけるハロウィンを代表するアイテム「ジャック・オー・ランタン」を実際に作ってみて、意外と簡単に作ることができたので、その作り方をご紹介します。
キャラクターを切り抜いたハロウィンカボチャ
型紙を使い下書きをすれば比較的簡単に可愛らしいキャラクターのハロウィンカボチャも作ることができます。
そもそも"ハロウィンかぼちゃ"とは?
ハロウィンといえばあの"お化けかぼちゃ"。日本で主に目にするのは、オレンジ色の「ベビーパム」という中型の品種です。このかぼちゃを顔に模した「ジャック・オー・ランタン」は、アイルランドの昔話が由来とされています。
生前乱暴者だったジャックは悪魔にさえも見放され、天国はもちろん地獄にも行けず、死してもこの世をさまようになり、そのジャックが使っていたランタン(元々はカブを使っていた)がモデルとなっています。
10月31日ハロウィンの夜は、冥界と現世の境界がなくなり死者が彷徨う闇の時間…現在では魔除けとして飾られるようになったそうです。日本のお盆みたいな感じでしょうか。
さて、いよいよハロウィンかぼちゃの作り方をご説明します。正直なところ、かぼちゃを切るという行為自体、料理でかぼちゃを真っ二つにする時に気が重いあの感じ…そんなことは実際はありません!
簡単に作ることができましたので、作り方をみていきましょう。
なんたって準備が大事。今回は100円均一の代表格「Seria(セリア)」で揃えられる道具を使って作っていきます。
かぼちゃ | この時期になると青果店やスーパーなどでも見かける中型サイズ。 |
アートナイフ | 模型工作用のものを使います。包丁も使うかと思いましたが、これ一本で完成しました!これがかなり使いやすい! |
グレープスプーン | ワタ取りスプーンとして使います。先がギザギザなので掻き出しやすい!これもイイ! |
作業用ゴムグローブ | かぼちゃの表面は滑りやすく、刃物を使うのでグリップ力のあるものを使います。 |
タオル | かぼちゃの下に敷いて滑り止めに。これも作業効率が良くなる! |
キッチンペーパー | かぼちゃの水気を拭き取ります。 |
漂白剤 | 保存期間を伸ばすために殺菌として使用します。 |
ティーライトキャンドル | LEDライトもいいですが、雰囲気重視なら間違いなくこっち。 |
ステンレスボール | かぼちゃをくり抜いたワタを入れます。 |
顔にマジックなどでフリーハンドで下書きをしても良いですが、今回は完成度を高めるために、ご家庭やコンビニで出力した用紙をハロウィンかぼちゃの下書きに使おうと思います。詳しいやり方は下に記載しておりますのでそのまま読み進めてください。
滑り止めのグローブをしっかりとはめて、底にキャンドルを入れるための穴を空けます。手を入れてかぼちゃのワタを取り出すので、手首まで入るこぶし大の大きさの穴を空けましょう。
切り抜いた底は蓋として再利用するのでとっておきましょう。中にキャンドルを入れて蓋をする時に、実は意外とスムーズに元の位置に合わせることができません。そうなる前に、あらかじめ蓋を合わせやすいように印をつけておきます。
100円均一とわ思えない切れ味と使い勝手の良さ…このアートナイフはかなり作業効率が良いです!かぼちゃの果肉までの厚みは2cmちょっとなので刃が隠れるまでしっかりと差し込んで切っていきます。
アートナイフ自体を差し込んでテコで底をクイッとしようと思ったのですが、刃が華奢で折れそうになりました。今回は用意していた包丁を差し込んで使いましたが、先の細いものであれば簡単に底を取り外すことができると思います。
底を外すと、結構空洞で助かりました(笑)みっちり入っていたらどうしようかと…あまーいかぼちゃのいい匂いがしてきます。それでは早速中身を掻き出していきましょう!
中のワタをよく取った方が保存が利くのと、顔のデザインを彫る時に厚みが薄い方が楽なので、がっつり削ります!
中身の大半を手で直接掻き出すことができるので、手を突っ込んで豪快に書き出しましょう!
手で掻き出した後の内側の繊維部分はスプーンで削り取ります。スプーンを内側に添えて、かぼちゃを反対の手で回転させながら削ると綺麗に取れます。
ここでも100円均一の「グレープスプーン」が大活躍!このギザギザが削れる削れる(笑)ちょうど手に収まるサイズ感といい相当使い勝手がいいのでオススメです。
くり抜いた蓋の部分も最後にキャンドルを入れて蓋をするのに使うので、綺麗にワタを取ります。
ハロウィンかぼちゃのワタを綺麗に掻き出すことができました!結構中身を出すのに力がいるのかと思いましたが、大半を手で掻き出すことができ、スプーンで中を削るのも力は全く必要なかったので、10分もかかりませんでした。
さて、ここまでがわりと力作業でしたが、ここからは繊細な作業を必要としますので集中です!
まず、家庭用プリンターでハロウィンかぼちゃの顔のデザイン画を出力します。今回のデザインは一般的なドクロをイメージに作っていこうと思います。
先にも書きましたが、フリーハンドで顔の下書きしてもいいのですが、ハロウィンかぼちゃも顔が命!人もそうですが顔のパーツのバランスでよく見えたりするので、今回は少し手間ですがクオリティーを上げるためにこの方法で切り抜いていきます。
顔を配置する位置を決めるために、余分な余白部分は切り取ります。一枚の用紙に顔のそれぞれのパーツが入った状態でないと貼り付きが悪くなるので注意してください。
どこに置いて使うかで顔の上下の位置を少し調節していきましょう。床に置くなら少し上向きに。視線より上なら下向きにします。
今回は人の視線くらいの棚の上に飾ろうと思います。正面に顔を配置する場合は、思いの外、真っ正面だと思って作業していても、完成した時に結構下気味になっている場合が多いので、気持ち上向きに配置することをオススメします。
霧吹きを使いハロウィンかぼちゃに顔を貼り付けます。霧吹きを使わずに蛇口から直接紙を濡らして貼っていいですが、濡らすとすぐに破れやすくなり、貼り直しが難しくなるので、位置を決めてスプレーを使うのがオススメです。
家庭用プリンターのインクは“染料インク”なので、水に溶けやすく今回のような場合はあまり向いていません。皆さんはコンビニで出力することをオススメします。コンビニのプリンターはトナーによるもので顔料インクが含まれるため、水に濡れても滲みにくいです。
今回、私は手っ取り早く家にある家庭用プリンターでやってしまいます!
濡らすと当然インクが滲んできますが(汗)。ハロウィンかぼちゃの表面にインクがしみることはありませんので問題ありません。問題なのは時間が経つごとに紙が破れやすく、剥がれてくることです。
素早くかぼちゃに顔のデザインを貼り付けていきます。素早く用紙に沿って切り抜いていきましょう!
これはこれでインクの滲みもいい味を出してハロウィン感が出てきますね!正直なところ、印刷は黒塗りではなく線画の方が合理的なのですが、作っているときの気持ちが大事ですよね!だからこれでいーんです!
と、楽しんでいる時間はありません。早速切り抜きましょう。
せっかく手間をかけて作るハロウィンかぼちゃ。クオリティーを高めるなら下書きの重要性は切り抜く作業の時に分かります。
デザインに沿ってアートナイフでくり抜いていきます。濡れていると、どうしても紙が破れやすくなってしまいますので、ミシン目のように押し当てるように切って進めましょう。
片目を一周切り抜いた後に、かぼちゃの内側に手を入れて押し出すように取り出します。すぽっと抜けるので結構楽しいです。その勢いで片目も切り抜いていきます。
濡らしてしばらくすると紙が剥がれてくるので、再度霧吹きをするなどして、かぼちゃに貼り付けながら切り抜いていきます。口の部分は作業難易度を考えると、ジグザグするよりも三日月型にまっすぐ切り抜き、その後に口の凹凸をつけたほうが作りやすいです。
かぼちゃの皮の厚みの演出もあって表情が豊かに見えます(笑)結構、指の力を使うので指先の疲労が…
ここまでくれば濡れた用紙は邪魔になるのでタオルで拭き取ります。この後は、細かな切り口の調節をしていきましょう!
素早く切り抜かなければならなかったので、ところどころの切り口が雑なままです。曲線のガタつきを滑らかにしていきましょう。また、一直線に切り抜いた口に切れ込みを入れていきます。とても簡単で一気に完成度が高くなりますよ!
ようやく完成です!アートナイフは小回りがきいて曲線のカットがしやすかったです。ただ、それでも鼻の小さな曲線は切り抜きにくかったです。結論、一番楽なのは全て直線の顔のパーツでできたハロウィンかぼちゃですね。
ハロウィンかぼちゃは生の状態のものを加工して飾るものなので、自然と傷んでいきます。
飾っていない時は冷蔵庫に入れておくのがベストですが、ご家族のいる方はとりわけ、あんな大きなものを入れておくことはできません。
ここでは、少しでも長く楽しめるように、常温管理で保存期間を伸ばす方法をお伝えします。
当然水分の多い生のかぼちゃは傷みやすいです。キッチンペーパーに家庭用洗剤の漂白剤を染み込ませて、中を満遍なく拭いて菌の繁殖を抑えましょう。
傷む原因は細菌の繁殖。細菌の繁殖には湿気が大きく関わっています。
くり抜いたばかりのかぼちゃの中は、水分が多く残ったままです。細菌が繁殖する前に、水分を可能な限り拭き取りましょう。
湿気のたまらない、細菌の繁殖を抑えられる風通しの良いところに飾りましょう。玄関などでもいいですが、より人の行き来のあるリビングなどがオススメです。一日中直射日光の当たるところは傷みが早くなるので避けましょう。私はリビングとダイニングを隔てる仕切り棚の上に飾りました。
ここまでくれば、もう一踏ん張り!最初にくり抜いた底にライトキャンドルをセットしていきます。今回は実際に火を使うので、固定できるように溝を掘って取り付けます。
印をした蓋がぴったり!
キャンドルを押し当てて切り抜く印をつけます。中をくり抜いたグレープスプーンがここでも活躍です!印に沿って掘っていき、キャンドルを埋め込みます。
あらかじめ印を確認してかぼちゃの方から蓋をするように閉じます。綺麗に底がはまりました!中の小さなロウソクの灯りが、なんだかじっと見つめられている…まさにジャック・オー・ランタンに魂の炎を灯したといえるでしょう!
いかがでしたか?初めて作ってみて40分かからないくらいでした。一人で作るにはなかなかハードルが高いと思いましたが、子どもや友人など誰かと一緒にお話をしながら作るときっと楽しいと思います!
ハロウィンかぼちゃを食卓に飾りながらみんなで夕食を食べれば、きっといつもとは違う体験ができるはず!
みなさんもぜひ挑戦してみてください。
さてさて、ハロウィンかぼちゃを作って、一足早く自宅でその後4日間キャンドルを灯してハロウィンを満喫していました。ここでは、その後どんなことになったのか、その状況や注意点をお伝えします。実際はそんなに傷みはない印象でした。
まず、その後の状況について共有すると、日中直射日光の当たらない風通しの良いリビングに飾り、1日に100均一のキャンドルを一つ(焼却時間3〜4時間)を使い4日間楽しみました。
匂いについては、生のかぼちゃの匂いが少しきつくなった気がしますが、異臭という感じではなく鼻をかなり近づけなければ臭わない程度です。
ただ、気になったのは少しベタつきが出てきた印象です。液が漏れてるとかベタベタするレベルではなく、手に持つと少ししっとりする感じです。ただ、持ち上げようとヘタを掴んだら簡単に取れてしまいました。
これは本当に危なかったです。キャンドルもすごく小さな炎でしたし、かぼちゃの大きさも20cmほどだったので少しキャンドルの炎と天井が近かったのか、明らかに焦げ始めてきました。
乾燥してくると燃えやすくなるようなので、キャンドルを使って飾る場合は3日間までとしていた方がいいかもしれません。それか、無難にLEDキャンドルの使用をおすすめします。
思いの外、傷みや匂いなどはない印象でした。先にも書いた保存方法が効果的だった気がします。腐敗しておいて置けなくなるのはもう少し先になりそうですが、安全に気持ちよくお部屋でハロウィンを楽しむのであれば、”3日間”までだと思います。
八ヶ岳南麓にある一本木では、ハロウィンかぼちゃやハロウィングッズの販売も期間限定で行なっています。また、10月には不定期で「ハロウィンかぼちゃ作り体験」も行われます。お子様連れやご友人と一緒にハロウィンかぼちゃを作ってみませんか?
一本木
住所:〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240-2126
営業時間:金土日・祝:11:00ー16:00 ※不定休
TEL:0551-38-3015
URL:https://ipponki.jp
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